この記事では、Googleが提供する無料のBIツール Looker Studio(旧:Data Studio)について、初心者にもわかりやすく解説します。前回はLooker Studioの概要と立ち上げ方を解説しました。今回はGoogleスプレッドシートのデータを使った可視化の方法を実践していきます!はじめに前回の続きからこのような画面になっていると思います。今回の目標と必要なことこの画面から下のようなレポートを作っていこうと思います!レポートを作る前に以下のようなデータをGoogleスプレッドシートで作成して、データをLooker Studioのほうに追加しておいてください。今回では、「実績フォーム」「クライアント獲得」「売り上げ・利益実績」をデータに追加します。実績フォームクライアント獲得売り上げ・利益実績タイトル・グラフの挿入最初にタイトルとグラフの挿入を行っていきます。まず、タイトルは図形とテキストを使って作っていきます。右上の図形から「長方形」を選んで形を整え、次にテキストで任意のタイトルを入れます。ここで右側の「テキストのプロパティ」でフォントの大きさやスタイルを好みで編集することができます!毎月の売り上げの作り方次にクイックメニューの「グラフを追加」から棒グラフを選んで「毎月の売り上げ」を可視化していきましょう!以下の画像のようになると思います。このままでは、毎月の売り上げを見ることはできません。データソースが「売り上げ・利益実績」になっているので、最初に画面右側のデータソースを「実績フォーム」に変える必要があります。変更したら、ここで前回紹介したディメンションと指標を変える必要があります!今回は期間ごとに毎月の売り上げを可視化したいので、ディメンションにタイムスタンプ(期間のこと)と指標に本日の売り上げを入れます。ディメンションにはすでにタイムスタンプが入っているため、変更は不要です。指標だけを「Record Count」から「本日の売り上げ」に変更してください。ディメンションや指標を変えるには、画像のようにドラッグアントドロップするか、指標のすでに入っている値をクリックして、選択することができます。完了したら、x軸にタイムスタンプ、y軸に売り上げがくることが確認できると思います。しかしタイムスタンプを月ごとにしたいのでここでディメンションを追加で設定する必要があります。画像のディメンションの左にあるアイコンをクリックし、データ型が「日付」になっているので「日付と時刻」から「年、月」を選択します。これで月単位に変わりました!しかし、月の並び順がおかしいので並び替えていきます。ディメンションや指標があるところを下にスクロールすると「並び替え」があります。並び替えの基準が本日の売り上げになっているので、ここをタイムスタンプにして、さっきと同じように月単位にしてください。そして、昇順を選択したら、月単位でかつ、昇順で並び替えることができます。スタイル設定次にグラフの見た目を変えていきます。最初に見せた見本のようなグラフの見た目にするには「スタイル」から設定することによって見た目を変えることができます!今回スタイルで以下のように設定してあります。ぜひ、設定してみてください!グラフのタイトルから「タイトルを表示」をオン→「毎月の売り上げ」というタイトルをつけるフォントサイズを18pxに変更、太文字適応系列から「データラベルを表示」太文字を適応あとはグラフの大きさをドラッグしたりして伸ばして調整すれば見本のようになるはずです!累計売り上げグラフの作り方次に毎月の売り上げから「累計の売り上げ」を出します。やり方は簡単で作った毎月の売り上げのグラフをコピペして複製します。(Mac:Command + C, Command + V Windows:Command + C, Command + V)そしてスタイルの系列1に「累計」とあるのでそれをオンにするだけです!そしてタイトルも「累計売り上げ」としましょう。従業員別売り上げグラフの作り方次に従業員別の売り上げを出します。上のグラフ追加から棒グラフを追加し、データソースが実績フォームにしてください。そして、ディメンションに従業員名、指標に本日の売り上げを指定してください。以下の画像のようになるはずです。画像のようになったら、スタイルを設定していきます。このグラフではグラフタイトルの表示データラベルの表示凡例の削除を行います。グラフタイトルとデータラベルの表示は前回のグラフと同じです。お好みで文字の大きさや太さを変えてみてください。凡例の削除はスタイルから「凡例」を探し、「凡例を表示する」をオフにすれば消えます。すべて完了したら以下の画像のようになります。条件付き書式次に「条件付き書式」を使います。条件付き書式とは?条件付き書式とはセルの値や内容に応じて自動的に色や文字のスタイルを変える設定のことです。主な用途として、高い数値・低い数値を一目でわかるようにする特定のキーワードを強調する(例:「遅刻」や「未提出」など)データの傾向や異常値をすばやく見つけるつまり、条件付き書式を設定することで一目で仕事のノルマが達成しているかどうか、データの傾向がわかることができます。今回は毎月の売り上げ目標を1500に設定し、目標を達成したらセルを青にし、達成できなかったらセルを赤にします。条件付き書式を使ったグラフ作成最初に作ったグラフの「毎月の売り上げ」をコピペします。そしたら、グラフの種類を棒グラフから表に変えます。やり方として、プロパティのすぐ下にグラフの種類があるので、そこから表の種類を変えていきます。グラフの種類をクリックする。表を選択する。次に、スタイルの「条件付き書式」から書式を追加をクリックします。このような画面になります。書式ルールの項目を選択します。今回は本日の売り上げの項目を変えたいので、本日の売り上げを選択します。次に画像のように書式のルールを設定します。書式のルールを入力したら、すぐ下の「色とスタイル」を設定します。初期設定で行全体に色とスタイルが反映することになっているので、それを本日の売り上げに変えます。次にフォントの色を白にして、背景の色を青にします。保存をしたら以下の画像のようになり、売り上げが1500を超えている箇所が一目でわかります!逆に条件付き書式で売り上げが1500未満のセルを赤にしたい場合はスタイルの条件付き書式から「書式を追加」→「書式ルールを変更する(条件を1500未満にする)」→「色とスタイルを変える(テキストを白、背景を赤にする)」同じ手順で設定することができます。設定完了後のダッシュボードこれで条件付き書式の設定は完了です!あとはお好みでグラフのタイトルを変えたり、並べ替えをしてスタイルを整えて完成です!従業員別のクライアント獲得数のグラフの作り方次に従業員別のクライアント獲得数のグラフを作ります。このグラフでは特に新しいことは出てこないので、自分でできる方は挑戦してみてください!以下解説になりますが、見本のようにできた方は飛ばしていただいて構いません。解説上のメニューの「グラフを追加」から棒グラフを追加し、データソースをクライアント獲得のシートにしてください。ディメンションに従業員名、指標にクライアント獲得を選択スタイルからタイトルを表示し、「従業員別のクライアント獲得数」にし、タイトルを太文字にするデータラベルを表示し、太文字にして完成全体の見た目として以下のようになります!コントロールの追加次に閲覧者がボタンやリストを使って、見たいデータだけを選べるようにするコントロールを追加していきます。今回は期間設定のコントロールを追加し、閲覧者が期間別でフィルターをかけられるようにしていきます。コントロールの追加とは?「コントロールの追加」とは、レポート閲覧者が自分でデータを絞り込めるようにするためのフィルタ機能をレポート上に配置することです。コントロールを追加することで、閲覧者にとって便利な機能をレポートに追加することができます。期間設定のコントロール追加方法やり方はすごく簡単です!上のメニューから「コントロール追加」をクリックし、「期間設定」を選択ドラッグしてクリックをすれば任意の場所に期間設定ができるコントロールを追加できます!この期間設定のコントロールは日付や期間を選ぶことができます。例えば、過去7日間や今年のデータをしぼって見たいとき、このコントロールを使えばすぐに見たいデータを可視化することができます!スコアカードスコアカードとは?Looker Studioで使える「数値を1つだけシンプルに表示するチャート」のことです。スコアカードは「この数字だけは絶対見て!」という重要指標(KPI)をパッと見でわかるようにするために使います。レポートの上の方に置くことが多いです。今回は「営業の合計の売り上げ」と「クライアント獲得数」をスコアカードにして出したいと思います!スコアカードの追加方法スコアカードは「グラフの追加」からできます。ドラッグして好きな箇所にスコアカードを置いたら、データソースを確認して最初に「実績フォーム」を選択します。そして、メインのフィールドを指標を選択し、指標に「本日の売り上げ」を選択します。次に、スタイルでスコアカードの見た目を整えていきます。今のままだと数値の桁が多くなった時に見づらくなってしまうので、「1.2万」のように表示させます。スタイルの「メインの指標」から「数値の短縮表示」をオンにします。そうすると、スコアカードの表示が変わったことが確認できます。次に「背景と枠線」から「枠線に影をつける」をオンにして形を整えたら完成です。次に「クライアントの獲得数」ですが、グラフの追加をし、データソースを「クライアント獲得」に変更し、メインのフィールドを「指標」に設定したのち、指標に「クライアントの獲得数」を選択します。スタイルは先ほど解説した「本日の売り上げ」のスコアカードと同じです。これで、LookerStudioでのGoogleスプレッドシートを活用したレポートが完成になります!まとめ今回は実際にGoogleスプレッドシートを使ってLookerStudioでデータを可視化しました。いかがでしたか?LookerStudioを使えば別々のデータを1つのレポートにまとめて集計することができます。他にもLookerStudioでできることは沢山あります!次回は「データの統合」を解説していきます!今後も、業務における情報の活用やプロセス自動化等をテーマに、実用的な構成例や導入ノウハウを発信してまいります。この記事が、日々の業務改善やツール導入のヒントとなれば幸いです。CLOVE合同会社は、企業のデータ活用を推進するための戦略策定、データ基盤構築、データ分析、AI活用支援を提供するコンサルティング会社です。 データ活用の専門家として、マーケティング、営業、業務効率化など幅広い領域で支援を行っております。貴社の課題や目的に応じた最適な設計をご提案しますので、ご興味がありましたらぜひお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。