1. Google Antigravityとは?できることと特徴を解説一言で言えば、「指示を出すだけで、計画・コーディング・情報収集まで自ら考えて動く『自律型エージェント』の司令塔」です。Antigravityが従来のツールと違う3つのポイント「補完」ではなく「実行」する: 単にコードを書くだけでなく、タスクの計画を立て、ブラウザで調査し、実際の構築までを自律的にこなします。人間の介入は最小限: 複雑なエンジニアリング作業も、AIが検証と修正を繰り返しながら進めてくれるため、人間は「ミッション」を管理するだけでOKです。誰でも高機能なAIを体験できる: 現在プレビュー版として公開されており、個人のGmailアカウントがあればMac/Windows/Linuxのローカル環境ですぐに始められます。Antigravityは「エンジニアの補助的な存在」から、頼れる「自律型のチームメンバー」となり、開発のあり方を根本から変えるツールです。2. Google Antigravityのインストール手順Google Antigravityのインストール方法についてはGoogle公式のこちらの記事からもご確認いただけます。1. ダウンロードページから、自分のPCにあったインストーラをダウンロードする。2. ダウンロードが完了したらファイルを実行し、インストールを開始します。3. 同意するを選択し、次へを押下します。4. 次へを押下します。5. インストールを押下します。6. Nextを押下します。7. Start freshを選択し、Nextを押下します。※ VS Codeの設定をインポートしたい方は、Import from VS Codeを選択してください。8. 好きなテーマを選択します。9. 好きなAI Agentの自律レベルを選択し、Nextを押下します。※ この手順では、推奨マークがついている Review driven development を選択しました。10. 自分に合った設定を行い、Nextを押下します。11. Googleアカウントでログインします。12. Googleアカウントでログインしたら、出てきた画面でNextを押し、インストールが完了します。3. Google Antigravityの基本的な使い方を試すインストール完了後、Antigravityを開くと以下のような画面になります。AIを使用した作業に取り掛かる前に、作業用のフォルダを作成します。ファイルマネージャーで好きな場所にフォルダを作成し、下記画面の Open Folder を押下後、作成したフォルダを選択します。作業フォルダを開けたら、AIに指示を出していきます。AIとの会話は右側の赤枠で囲った部分で行うことができます。それでは実際にAIに作業を依頼してみます。好きなAIモデルとモードを指定して、プロンプトを投げます。※ 筆者の環境では Gemini 3.1 Pro を使用すると、なぜかエラーが起きてしまいました。そのため、Claude Sonnet 4.6 を使用しました。※ Google Antigravityの公式ドキュメントでは、Chromeに拡張機能を入れる必要があると書かれていましたが、筆者の環境では自分で拡張機能を入れる必要はありませんでした。AIエージェントがChromeを起動し、調査が始まりました。※ 初めて実行する場合はサイトへのアクセス許可を求められる場合があります。その場合は許可ボタンを押下します。Chromeが起動し、AIが自分で検索をかけ始めました。5分程度待つと、clove.mdの内容が出来上がりました。Acceptボタンを押下して、clove.mdを完成させました。4. Google AntigravityとGASでRIZINのデータ分析ダッシュボードを作成するGASでダッシュボードを構築するメリット・デメリットメリットコストを最小限に抑えられる: Googleのインフラを利用するため、追加のサーバー費用などがかかりません。柔軟性の高い構築が可能: 独自のロジックや外部APIとの連携など、ニーズに合わせた自由なカスタマイズが可能です。コードベースで管理可能: バージョン管理や再利用がしやすく、エンジニアにとって扱いやすい特性を持っています。デメリット開発工数の負担: ゼロから構築する場合、コードを書く手間やデバッグにそれなりの時間を要します。パフォーマンスの限界: 扱うデータ量が膨大になると、処理速度が低下したり実行時間制限に抵触したりする可能性があります。今回は総合格闘技団体であるRIZINの試合データをもとにダッシュボードを作成してみます。以下のプロンプトを投げます。これから、RIZINの試合データをもとにRIZINダッシュボードを作成します。まずは試合データを収集します。二つのページをスクレイピングし、以下に記載した形式でExcelファイルを作成してください。スクレイピングするページ- https://jp.rizinff.com/_ct/17813426- https://jp.rizinff.com/_ct/17800428Excelの表形式| 試合番号 | カテゴリ | 赤コーナー | 青コーナー | 階級 | 勝者 | 決着方法 | ラウンド | タイム |作成したExcelファイルは私がGoogleスプレッドシートに手動でアップロードするので、上記の表形式のGoogleスプレッドシートがある前提で、GASのHTMLとJavascriptを作成し、rizin_dashboard_newというフォルダに出力してください。引用元:Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り 試合結果一覧 https://jp.rizinff.com/_ct/17813426引用元:RIZIN LANDMARK 12 in KOBE 試合結果一覧 https://jp.rizinff.com/_ct/17800428Chromeが起動し、上記で指定したページのスクレイピングが開始しました。少し待つと、Pythonの実行の確認が現れました。Excelシートを作成する際にPythonを使用するそうです。Acceptボタンを押下して進めます。Excelファイルを出力する際に使用する、「openpyxl」というライブラリが未インストールだったため、失敗しました。pipを使用してopenpyxlをインストールして良いかの確認が出たため、Acceptボタンを押下します。インストール後、再度エージェントがPythonを実行すると、Excelファイルが作成されました。Excelファイルを見てみると、大会ごとにシートが分かれており、各大会の試合データが入っていることを確認できました。Excelファイルが作成されると、次はCode.gsとindex.htmlの生成が開始されました。少し待つと、プロンプトで指定したrizin_dashboard_newフォルダにファイルが生成されました。その後、生成したファイルの説明と、GASへのデプロイ手順が共有され、AIエージェントは終了しました。共有された手順通りに、ExcelファイルをGoogleスプレッドシートにアップロードし、新たに作成したGASプロジェクトにCode.gsとindex.htmlを作成してコードを貼り付ければ作業完了です。新しいデプロイを作成して、実際に出来上がったダッシュボードを確認します。出来上がったダッシュボードは以下となります。実際に出来上がったダッシュボードはこちらからご確認いただけます。※ 細かな不備がいくつかあったため、AIエージェントに修正してもらいました。上側はグラフ等で、全大会の試合数、カテゴリ別の試合数、勝利数ランキングなどが作成されています。下側は選手の試合結果が表示されていて、大会名、カテゴリー等でのフィルターや、選手検索等もできるようになっています。5. まとめ|Google Antigravityでダッシュボードを素早く作成するポイント今回の検証では、Google Antigravityを活用し、GASベースのダッシュボードを「爆速」で構築する手法をご紹介しました。注目すべきは、その圧倒的なスピード感です。以下の通り、全体の作業時間はわずか20分程度で完了しました。プロンプトの考案・手作業(人間): 約5分データのスクレイピング(AI): 約10分ダッシュボードの実装(AI): 約5分細部を確認すると、「表のヘッダーがデータとして扱われている」といった細かな不備は残っており、完璧な仕上がりとは言えません。しかし、ゼロから構築すればそれなりの時間を要する作業が、AIによってわずか20分で形になった点は効率化につながります。今回の結果を踏まえると、AIに大枠を作らせて人間が細部を仕上げるという「共作」のスタイルは、今後のデータ分析における有力な選択肢の一つになりそうです。もし、日々のデータ収集や管理に課題を感じている方は、今回の手法を参考に、Google Antigravityを活用したGASダッシュボードの作成を試してみてください。CLOVE合同会社は、企業のデータ活用を推進するための戦略策定、データ基盤構築、データ分析、AI活用支援を提供するコンサルティング会社です。 データ活用の専門家として、マーケティング、営業、業務効率化など幅広い領域で支援を行っております。貴社の課題や目的に応じた最適な設計をご提案しますので、ご興味がありましたらぜひお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。